阪神・上本 「二塁・糸原」に待った!低調打線でキラリ豪快“1号”

 7回、ソロを放つ上本
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 「オープン戦、ソフトバンク4-1阪神」(1日、福岡ペイペイドーム)

 オレの存在を忘れるな!阪神の上本博紀内野手(33)が「6番・二塁」でスタメン出場し、チーム唯一の得点となるオープン戦1号を放った。七回に左中間ホームランテラスへ豪快な一撃。守備でも軽快な動きを見せた。二塁のレギュラー争いは糸原が本命だが、簡単に引き下がるわけにはいかない。

 体全身の感覚、全てをボールに合わせた。上本がこん身の力で放った打球は、グングン伸びて左中間ホームランテラスに到達。勝負強さを発揮したオープン戦1号は、チーム唯一の得点。存在感を示す一撃となった。

 豪弾が飛び出した場面は3点を追う七回だった。2死走者なしで迎えた第3打席。「自分のできることをやっただけ」と、左腕・川原が投じた初球、真ん中寄りに甘く入った147キロ直球を迷わずフルスイングし、左中間最深部へたたき込んだ。

 ソフトバンク投手陣を前に、六回まで2安打無得点と苦戦していた猛虎打線。上本が意地の一発で最悪の状況を打破した。それだけに井上打撃コーチは「ああいう姿を見せてくれると、いろんなパターンが考えられる。完封負けをしそうなところで打ってくれたのは印象が強い」と高く評価する。

 現状、糸原が二塁で起用されることが濃厚。だが、この日は相手の先発が左腕・ムーアだったということもあり、上本が起用された。1イニングで降板してしまったが、5番手で登板した左腕を相手に最高の結果で応えた。矢野監督は「セカンドの守備でもいいプレーはあったし、ポン(上本)らしさっていうのはきょうも出たと思う」と目を細めた。

 プロ12年目を迎えた中堅。再起へと強い覚悟で臨む今季へ向けて最善の準備をしてきた。志願で昨秋のキャンプに参加し、若手と共に汗を流すと、春季キャンプでも特守を行うなど総合的なレベルアップを図ってきた。

 3月に入り、開幕も目前に迫る。ここまでオープン戦5試合に出場し、打率・375、1本塁打、2打点。着々と調整は進む。「頑張ります」と上本。まだ決まっていない開幕スタメンへ。アピールを続け、し烈な争いへと持ち込む。

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