阪神スアレス 一発合格!3回1安打1失点!MAX157キロ 古巣相手に先発テスト

 古巣ソフトバンク打線相手に力投するスアレス
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 「オープン戦、ソフトバンク4-1阪神」(1日、福岡ペイペイドーム)

 阪神の外国人枠争いがし烈だ。2番手で登板したロベルト・スアレス投手(29)が移籍後最長の3回を投げ、1安打1失点。豪速球の威力が落ちることなく投げ切り、スタミナ面も問題ないことをアピールした。ガンケルやエドワーズも好投を続ける中、矢野燿大監督(51)も先発、救援何でもできる新助っ人右腕の活躍にうれしい悲鳴だ。

 慣れ親しんだマウンドで最速157キロの豪速球がうなりを上げた。新助っ人・スアレスが先発テストに一発合格だ。移籍後最長となる3回を投げ、1安打1失点。逆転の開幕ローテ入りへ強烈にアピールした。

 「もう少しメカニック的にコントロールを良くできると思う。ストライク先行で、自分有利の投球をできればいいと思います」

 試合後、スーツ姿のスアレスは真っ先に反省点を挙げたが、実戦4度目の登板は圧巻の内容だった。先発・ガンケルの後を受けて四回からマウンドへ。先頭バレンティンに四球を与え、松田宣の右翼線適時二塁打で1点を献上した。かつてのチームメートの一打に、闘争心がほとばしったのか、助っ人はここから真価を発揮した。

 なお無死三塁とピンチは続いたが、栗原、甲斐を内野ゴロに打ち取ると、牧原は156キロで見逃し三振。続く五回、六回も三者凡退でピシャリ。3イニング目もボールの威力は全く衰えず、スタミナ面の不安も一蹴した。

 開幕まで約3週間。外国人4枠の中、新助っ人ガンケル、エドワーズもアピールを続け、矢野監督の悩みは深まるばかりだ。「まだ決められなくて…。こっちの都合で長いイニングを投げてもらっていたら、先発というのもあるしね。逆に言うと中(継ぎ)で長いところもあるし」とうれしい悲鳴を上げた。

 スアレス自身は先発も中継ぎもウエルカムだ。ソフトバンク時代は主に救援で活躍したが、昨季は9試合中6試合が先発。「自分が決めることではない。やってほしい方を言ってもらえたら、どちらもしっかり準備したい」とクールに言った。

 この日は29歳のバースデー。試合前のグラウンドでは、古巣のナインと再会を果たし、談笑する姿もあった。「福岡に戻って投げることができたし、全体的に良かった。特別な1日になりました」。久々に博多の空気を吸い込み、気分もリフレッシュした。存在価値を高めて、サバイバルを勝ち抜いていく。

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