阪神・ボーア 初タイムリー「気分がいい」左前に痛烈!宿敵相手に先制パンチ

 1回、先制適時打を放つボーア
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 「オープン戦、阪神4-4巨人」(8日、甲子園球場)

 大砲が試合の流れを作った。満足そうに、一塁ベース上で左手を挙げて仲間の祝福に応えた阪神のボーア。4番の役割を果たすオープン戦初打点は、宿敵に先制パンチを浴びせた。

 価値ある一打が飛び出したのは初回だ。「日に日によくなっている感じはしている。バットもいい感じで出すことができた」と2死二塁で迎えた第1打席。2ボールからの3球目、内角寄りの145キロ直球にバットを合わせた。

 コンパクトなスイングから放たれた打球は痛烈に左前で弾み、近本が二塁から生還。「ランナーをかえすことができたのは気分がいい。自分が塁に出てランナーをかえせるというのはチームとしても機能している。それができたのでよかった」。納得の一撃だった。

 するとライバルが主砲封じへ、走者がいない場面で“ボーアシフト”を敷いてきた。前回6、7日の日本ハム戦に続くシフトは四回の2打席目。三塁手がレフト付近にまで後退し、遊撃手は二塁ベース後方に移動。三塁の守備位置はがら空きの状態となった中、左飛に倒れた。

 「ストライクならやっていたよ。シフトを敷かれて、あそこ(三塁)に転がしたらヒットというチャンスを相手がくれている。チームにとって一番大事なのは、塁に出ることだからね」

 そう振り返ったのは六回の3打席目だ。再びボーアシフトを敷かれると2球続けてバントの構えを敢行。いずれもボール球だったため冷静に見送った。結局フルカウントから内角直球をスイングして遊飛となったが、チームに貢献するためには何が必要なのかを最優先に考えている。

 2試合連続安打とバットの状態は上向きだが、守備では課題もあった。三回無死一塁の場面で吉川尚の送りバントを処理後、一塁悪送球。ピンチを広げ、失点につながった。

 オープン戦は残り5試合。「また一つ、シーズンに向けていい準備ができた」とボーア。開幕へ向けて、徐々に調子を高めていく。

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