ロッテ入り鳥谷に虎戦士エール 福留が能見が上本が梅野が 真剣勝負心待ち

 練習の合間に笑顔を見せる福留(撮影・飯室逸平)
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 ロッテは10日、昨季限りで阪神を自由契約となった鳥谷敬内野手(38)を獲得したと発表した。阪神ナインも祝福した上で、鳥谷との対戦を熱望。今季のロッテとの交流戦は5月26日からの3連戦(甲子園)。福留孝介外野手(42)がエールを送り、能見篤史投手(40)、梅野隆太郎捕手(28)らは真剣勝負を心待ちにした。

 オフから待ちわびた朗報に、ナインの表情は自然と緩んだ。昨季限りで阪神を退団した鳥谷のロッテ入りが、ついに決定した。練習前、ベテラン福留がナインの思いを代弁。新天地に飛び込む鳥谷へ祝福エールを送った。

 「鳥谷から連絡があった?何で教えなあかんの(笑)。まあでも、すごい心配してたんで。本人が一番ホッとはしてると思うけど。僕らも決まって良かったと、それはすごい思うし。またこれから同じプロ野球としてやるわけだから、頑張ってほしいなと思います」

 久々に舞い込んできたうれしい知らせだ。新型コロナウイルスの影響で、開幕延期が決定。福留は「それは仕方がないことだし、僕らは決められた日程の中でやっていくしかない」と神妙にコメントしていた。

 そんな先が見えないシーズンに、新たな楽しみができた。交流戦でのロッテ・鳥谷との再会だ。今季は5月26日から甲子園で3連戦の予定。約2カ月後の“鳥谷凱旋”をナインは早くも心待ちにしている。

 福留が「僕らも楽しみだし、向こうも楽しみにしているんじゃないですか」と言えば、能見も「対戦してみたい。ぜひぜひ」とニッコリ。「お世話になった方。ずっと気になっていた」という選手会長・梅野も「楽しみです」と声を弾ませた。

 ナインそれぞれに、鳥谷との絆がある。福留はキャプテンを引き継いだ2016年オフに「預かる」と表現して鳥谷復活を願った。能見は長年キャプテンとエースとしてチームをけん引。2013年WBCでも侍ジャパンとして一緒に戦った。昨季、鳥谷の退団が決まった際には「さみしさはある」と別れを惜しみつつ、「でも、まだまだできる」とメッセージを送った。

 早大の後輩・上本の「うれしいです」という言葉にも実感がこもっていた。かつて「全部が思い出で、宝物です」と言った。それは背番号1に声をからしたファンも同じだ。阪神VSロッテ鳥谷-。夢のような真剣勝負が甲子園で実現するかもしれない。

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