阪神・矢野監督 藤浪にワンランク上求める「早くアウトにできるような形ができれば」

 「オープン戦、ヤクルト1-3阪神」(11日、神宮球場)

 先発した阪神・藤浪晋太郎投手(25)が4回2安打無失点、1四球と安定した投球を披露した。右打者への抜け球も“持ち味”と判断できる範囲で、直球、変化球共にキャンプ中よりも質が向上。首脳陣の評価も変わりつつあり、2年ぶりの開幕ローテ入りへ前進した。

 矢野監督は藤浪の投球を評価し、次回はワンランク上の投球を求めた。「良かったね。躍動感も出ていた。表情も、いいボールが行っているという手応えがあるようないい顔でね」。4回無失点の結果はもちろん、マウンドでの姿にも成長を感じ取った。

 残り2枠のローテ争いで、背水の状態だった右腕は確実に前進した。だからこそ、指揮官の要求は高くなる。この日は打者15人中、フルカウントとなった打者が6人。4回で78球を投げた。

 「もう1球、早くアウトにできるような形ができれば、さらに上に行ける。(今日が)良かったからこそ、プラスの課題としてやってもらいたい」。ローテ入りを決断させる快投を指揮官は待っている。

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