阪神・大山 マルテに負けない!3号2ラン 打率・371で首位打者射程圏

 9回、特大の左越え2ランを放つ大山。悔しがる捕手・頓宮
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 「オープン戦、オリックス4-10阪神」(14日、京セラドーム大阪)

 マルテとの三塁定位置争いに負けてられへん!阪神・大山悠輔内野手(25)が途中出場でまた打った。九回に放ったオープン戦3号となる左越え2ランを含む2安打と猛アピールした。チームは4戦連続2桁安打で1分け後に3連勝。1試合を残して2017年以来、3年ぶりにオープン戦勝ち越しを決めた。同時にDeNAを抜き、セ・リーグではトップに立った。

 無観客の京セラドームに轟音(ごうおん)が響き渡った。こん身の力で振り抜かれた打球は、瞬く間に左翼スタンドへと伸びていく。滞空時間が5秒にも満たない大山の豪快弾。和製大砲がド迫力の一撃でとどめを刺した。

 圧巻の一発は4点リードの九回だ。1死一塁。3番手・比嘉が投じた初球、真ん中低めの140キロ直球を完璧に捉え、左翼席上段へ運んだ。ダメ押しとなるオープン戦3号2ラン。甘い球を逃さず、一振りで仕留めた。

 「ホームランは良かったんですけど。その前のチャンスで凡退しているところが一番印象がある。イケイケの時に点を取れなかった。凡退したという悔しさがあった」

 最高の結果よりも、重視するのは七回の第2打席だ。2死から陽川が3ランを放ち、続く島田も安打と盗塁で流れを作り、迎えた打席だった。荒西の内角真っすぐに詰まらされて一邪飛。チャンスを生かすことができなかった。

 し烈な開幕スタメン争いは一歩も譲らない。前日13日の同戦で本塁打を放ったマルテと三塁の定位置を競う。ここ4試合はライバルがスタメン出場し、大山は途中出場。「スタメンで出られない悔しさも感じていますし。何打席立てるか分からない中でアピールしないといけない。本当に一打席一打席、一球一球、ムダにできない」。より集中力を高め、途中出場の全4試合で快音を響かせるなど、存在感を発揮している。

 順調な仕上がりを見せる打撃。オープン戦10試合に出場し、35打数13安打、3本塁打、5打点、打率・371と好成績を残す。残り1試合とし、首位打者も射程圏内だ。

 矢野監督は「キャンプ後半くらいから、ずっといい形が続いている。これが地力というか、実力というか、当たり前になってくれるところまできてくれるとうれしい」と評価し、期待を寄せた。

 本人も求められていることは分かっている。「自分のイメージしているスイングができているときもありますけど。できていないときもある。できる確率を少しでも上げられるようにしたい」と大山。与えられた時間で確かなものを手にし、虎の正三塁手として2020年シーズンに挑む。

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