阪神・ボーアに焦りなし 「野球は野球」直近5戦4安打!OP戦本塁打なしも自然体
B砲に焦りなし。阪神のジャスティン・ボーア内野手(31)が16日、この先も“自然体”を続けていくことを明かした。15日に終了したオープン戦では打率・200、本塁打0本に終わった期待の新助っ人。それでも「野球は野球」と日本の投手を研究することなく、自らの感覚を信じて調整を続けていく考えだ。メジャー92発を誇る期待の大砲。ホンマに頼んまっせ!
これがメジャーリーガーのプライドか。オープン戦を終えた時点で感じた日米の野球の違いを問われたボーアはいつも通り、笑みを浮かべながら話した。
「グラウンド外で文化の違いを感じる部分はあるけど、野球をやっているとそんなに感じることはない。もちろん多少の違いはあるだろうけど“野球は野球”かな」
8試合で20打数4安打、打率・200、打点1。4本の安打もすべて単打となっており、本塁打は0本に終わった。今のところ周囲の期待値とはかけ離れた成績となっているが、本人に焦りはない。
「もちろん、その日に投げる投手はスコアラーが用意してくださったビデオを見ている。けど自分自身は、そんなに研究するタイプではないので。どんな球種があるのかを知って、あとは自分のスイングをするだけさ」
ほぼ全員が初めて対戦する投手だが、自らの感覚を信じて、あくせく研究する必要はないという考えだ。
長打こそ出ていないものの、直近5試合で4安打。徐々に当たりが出てきているのは確かだ。最後の出場となった14日は一塁線への内野安打を放ち、残る2打席はともに外野フライ。「紙一重だったよ。ひょっとしたら2本ともフェンスオーバーしていたかも。それぐらい、いいスイングができている」と状態が悪くないことを強調した。
延期を受けて、開幕までに時間ができた。その間に取り組みたいテーマを問われたB砲は「特にないね」ときっぱり。「毎日、グラウンドに出て、その日できることを一生懸命にやる。その期間が長くなっただけ。生きた球を見る機会は必然的に増えるしね」とあくまでも余裕の表情だ。
メジャー92発男の本領発揮はシーズンに入ってから。虎党はそう信じて待つしかない。