阪神・藤浪と14日に食事の2選手 味覚の違和感訴え 藤浪に発熱・咳はなし
阪神は26日、藤浪晋太郎投手が新型コロナウイルスのPCR検査を受けることになったと発表した。新型コロナウイルス感染時に発症する倦怠(けんたい)感、発熱、せきの症状はなかったが、嗅覚を感じられないなど身体の不調を訴えていたため検査を受診することになった。この日、谷本修球団本部長が報道陣に対応した。
藤浪の症状についてついて谷本球団本部長は「発熱もないし、咳もない。嗅覚だけないという」と説明。検査を受けるまでの経緯は「(嗅覚や味覚がなくなる症状は)若者がウィルスを取りいれた初期症状で、そういうのがある、と」とした。
具体的には、ワインやコーヒーの臭いを感じられず藤浪は24日に耳鼻咽喉科と内科を受診。その際は季節性のアレルギー反応と診られた。
ただ、翌25日もコーヒーの臭いを感じ取れずチームドクターの紹介で再度、別の耳鼻咽喉科の受診。その結果、「(新型コロナウイルス感染の)可能性がある」と判断されたという。谷本球団本部長は「(症状の)軽症者は基本、自宅待機や宿泊施設待機となっている」と話し、現時点での入院の可能性はないという。
また、14日にチームメートらと食事をしたという藤浪。その中の2選手に球団が連絡を取った際、味覚の違和感を訴えたという。
谷本球団本部長は「『味噌汁の味を感じないかもしれません』という人が1人、昨日(25日)の夜の時点で元気にしていると言っていて今朝に『そういえば味がしない気がします』という者が1人」と説明。2選手には医療施設へ行くように連絡したという。
これらのこと受けて球団はNPBや地域アドバイザーに相談。また、球団事務所やチーム関係者らの1週間の活動休止を決定。同時に選手らを自宅待機、鳴尾浜の寮生らを宿泊施設などで待機させる方針を固めた。