阪神新型コロナ会見全文(1)「複数名の会食で3名が入っていた」
阪神の揚塩健治球団社長(59)が27日、兵庫・西宮市の室内練習場で緊急会見を開いた。
藤浪晋太郎投手(25)、伊藤隼太外野手(30)、長坂拳弥捕手(25)が前日26日、PCR検査を受け、新型コロナウイルスの陽性判定が確定したことを公表。14日に藤浪ら参加した食事会について伊藤隼、長坂の2人以外にも、新たに4人が参加していたことを明かし、同時に全選手に外出および外食の禁止令を通達した。
以下は会見全文(その1)。
(冒頭で)
「昨日、藤浪選手、長坂選手、伊藤隼太選手3名が大阪府内の病院でPCR検査を受けました。残念ながら陽性の判定が出ましたことを報告いたします。現在、感染拡大防止のために国民を挙げて取り組んでいるさなか、そしてプロ野球の公式戦開幕に向けて期待しているファンの皆さま方、関係者の皆さま方に対しましては不安、ご心配をおかけしまして、誠に申し訳ございません」
「今後、われわれ球団としましても、できる限り感染拡大防止に努めて参ります。これ以上、今後、感染者を増やさないように努力して参りますので、よろしくお願いします。重ねてこのような事態になりましたことを重く受け止めております。引き続き、感染防止のために関係各所の指導を仰ぎながら、協力しながら、対策を講じて参りますので、今後ともよろしくお願いします」
-改めて3人という人数が陽性。率直な心境を。
「このプロ野球界では初めて感染者が出たことを大変深く重く受け取っております。そして3名という複数名で発症したことに対しても大変重く感じております」
-現在の3人の体調、状況は。
「3名とも元気でございます。せきもなく、熱もなく、けん怠感もなく、今までコロナの証言で言われていた症状はございません。ただ嗅覚、味覚につきましてはまだ減退しております。昨日、一昨日よりは良くなっている報告は聞いておりますが、まだ少し嗅覚、味覚については支障が出ているというふうに聞いております」
-3人以外の体調不良は。
「ございません。これにつきましても事前から選手、ならびに家族も含めまして37度5分以上の発熱があった場合、せきが多くなった場合はすぐに球団に報告してくださいというふうにしております。今はございません。加えて、こういった味覚、嗅覚の減退ということも加えて改めて選手、ならびに家族にそういったことがあれば言って下さいとしております。今のところそういう報告は上がっておりません」
-3人についてですが、14日に食事をしたが、広まったのはこの食事の場という認識か。
「これはまだ確定はしておりません。限定もしておりません。今後、保健所の方のご指導の下、感染経路の確定についてはこちらから資料も提出して、感染経路を確定していきたいと思っています。ただこの2週間の行動をヒアリングしますと、複数名の会食でその3名が入っておりましたので、主にそこを重点的に調べているところでございます」
-14日の食事の場所、人数は。
「はい、人数は12名です。選手は7名、社外の方が5名でございます。場所については社外の方のご自宅というふうに聞いております」
-感染源はこれから特定していく。
「はい。これも保健所の方との指導の下ですね。行動履歴をこちらもしっかり協力して提出しまして、その中で感染経路を保健所の皆さまと一緒に確定していって、今後の対策をしていきたいと思います」