阪神・藤浪らと会食12人以外にも 新たに20代女性1人感染“クラスター”現実味
神戸市は29日、新型コロナウイルスに感染した阪神の藤浪晋太郎投手(25)らと14日に会食した女性1人が新たに感染したと発表した。阪神はこの日、改めて会食に参加していた7人の選手から事情聴取。当初発表されていた12人以外にも、複数の人間が出入りしていたことが判明したことを明らかにした。一方、チームの活動停止が4月2日にも解除される可能性が高まった。
いよいよ“クラスター”(感染者集団)の可能性を否定できなくなってきた。既に感染が明らかになっている藤浪らが参加していた、14日に大阪で開かれた会食。その参加者からこの日、新たな感染者が出た。
神戸市が発表した新たな感染者のうち、20代の女性会社員が14日の会食に参加していたことが判明。前日にも大阪市の20代女性2人の感染が明らかになっており、これで藤浪、伊藤隼、長坂の選手3人と参加者の女性3人、そして選手の同居家族1人を含めた7人の感染が判明したことになる。
新たな事実も明らかになった。球団によると、前日に大阪で参加者2人の感染が判明したことを受け、改めて会食に参加していた7選手へのヒアリングを実施。当初から一部選手は説明していたという情報もあるが、発表されていた12人以外にも複数の参加者がいたことを球団はこの日、公表した。
「揚塩社長が(27日の会見で)12人と言ったのは藤浪らが到着した時にその場にいた人数。聞き取りを改めてした結果、当初12人に含まれていない人間が入れ替わりでいたということが分かった」と取材に応じた谷本球団本部長は説明した。
阪神選手の参加人数は7人に変わりないものの、その他の参加者は入れ替わりで複数の人間が出入りしていたという。「何部屋もある非常に広い家だったこともあり、正確な数は分からない」と正式な人数は特定できていない。
会食が行われた14日から既に2週間が経過しているものの、参加者あるいは参加者とその後に濃厚接触した者から、新たな感染者が出てくる可能性がある。阪神の選手が参加していた会食を発信源に、球団内外へ徐々に影響が広がってきた。