片岡篤史氏がコロナ感染 病床から動画で公表 苦しそうな声で視聴者に感染予防訴え
日本ハムや阪神でプレーした片岡篤史氏(50)が14日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、新型コロナウイルスに感染したことを報告した。プロ野球界では先月下旬に阪神の藤浪、伊藤隼、長坂の3選手が感染。近鉄、日本ハム、楽天で監督を務めた梨田昌孝氏(66)も陽性反応を示し、先月31日から入院生活を送っている。
片岡氏はこの日、自身のYouTubeチャンネルに「コロナウィルスに感染しました」という動画を投稿。1分29秒に及ぶ映像の中で、自身が新型コロナウイルスに感染したことを公表した。
入院中のベッドと思われる場所で、鼻から酸素を吸入する器具をつけた姿で横たわった片岡氏。「皆さんこんばんは、片岡篤史です」と語り掛けた口調は息苦しそうで、かすれた声だった。
続けて「私、コロナウイルスに感染してしまい、4月の8日から入院しています。(これまでに)皆さんに見てもらっている動画はストックしていたものであって、動画が更新されなくなったら、ストックしてる動画がなくなったと思ってください」と説明した。
目はうつろで、言葉も途切れ途切れになりながらも「今、コロナで世の中大変なことになっていますので、皆さまも今まで以上に十分予防していただいて、感染されないようにしてください」と必死に呼びかけた。動画再生中には背後から医療機器が作動する機械音が聞こえるなど、緊迫した様子も伝わってきた。動画終了後の画面には「必ず復帰します!待っていて下さい。」とのメッセージが記された。
片岡氏はPL学園-同志社大を経て、91年度ドラフト2位で日本ハムに入団。01年オフにFA宣言して阪神に移籍。阪神では03、05年のリーグ優勝に貢献するなど、06年に現役を引退するまで通算164本塁打をマーク。その後は10年に阪神打撃コーチに就任して3年間指導に当たった。16年に再び阪神の打撃コーチを務め、18年に退団するまで金本監督を支えた。
プロ野球界では3月下旬に阪神の藤浪、伊藤隼、長坂が新型コロナウイルスに感染していることが判明。3選手はいずれも今月上旬に退院し、現在は自宅療養生活を送っている。また、近鉄、日本ハム、楽天で監督を務めた梨田昌孝氏も新型コロナウイルスへの陽性反応を示し、3月31日から入院。現在も集中治療室で闘病生活を送っている。