阪神が注目!早大・早川 勝ちにこだわる進化を 高校時代ドラフト上位候補も大学進学
今秋ドラフト候補では大学生投手が豊作という声が上がる。中でも左腕の早大・早川隆久投手(4年・木更津総合)の存在感は大きい。高校時代からドラフト上位候補の評価。プロ志望届を出していれば指名は確実だったが、大学進学の道を選んだ。4年がたち、再びドラフトイヤーを迎えた逸材は着実に成長を遂げている。
ポテンシャルは誰もが認めるところだ。早川は高3の春夏に2季連続で甲子園8強。侍ジャパン高校代表にも選出された。同メンバーの投手陣では自身以外、今井達也(現西武)、藤嶋健人(現中日)ら7人が高卒でプロ入り。その“黄金世代”の中でも存在感を放った左腕は、大学でレベルアップする道を選択した。
昨年までの大学3年間で、直球の最速は140キロ台から151キロまでアップした。チームのエースとなった19年は東京六大学リーグ戦以外に、侍ジャパン大学代表として日米大学野球選手権では防御率0・00。最優秀投手賞に輝き、「1年間通して投げ切れたのは自信になった」と胸を張る。
進学の決断が間違っていなかったと結論づけるためにも、大学ラストイヤーは真価が問われる1年だ。小宮山悟監督(54)や斎藤佑樹(現日本ハム)、小島和哉(現ロッテ)らが担ってきた投手主将に就任。大黒柱として「勝ちにこだわる」と言い切った。
ここまでリーグ戦では44試合の登板でわずか7勝止まり。“勝てる投手”へと変貌すべく、生かすのは大学ジャパンでの経験だ。海野隆司(現ソフトバンク)、佐藤都志也(現ロッテ)、郡司裕也(現中日)らプロへ進んだ捕手と組んだことで、「配球パターンを知れた」と投球の幅を広げている。
3月22日の巨人2軍戦では、NPB8球団から視察を受けた。先発して5回4失点。結果を出せなかったが、「あれだけいいバッター。これでも2軍なのか、と。すごいモチベーションが高くなりました」と糧にした。
名実ともに大学ナンバーワン投手へ-。阪神・平塚スカウトが「モノはいい。もっと活躍してもいいのかな」と口にするのは期待値が高いからこそ。「1週間前から食事も気にする」と登板までに数多くのルーティンをこなす左腕は、勝つための投球を確立させる。
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