阪神マルテ 専属トレーナーつけた!去年のケガを反省 勝負の2年目へノーモア故障
阪神のジェフリー・マルテ内野手(28)が28日、甲子園での自主トレ後にオンライン取材に対応し、今季フル稼働するために専属トレーナーを初めて日本に帯同させていることを明かした。昨季はケガで開幕に出遅れるなど苦戦。同じ轍(てつ)を踏まないためにも、専属トレーナーとともに日々肉体をケアしながら、2年目の開幕を待つ。
鋭いスイングで無人のスタンドに白球を届けた。いつシーズンが開幕してもいいように順調な仕上がりを示す主砲のバット。1年間、自らの役割を果たすために。マルテは専属トレーナーを母国・ドミニカ共和国から呼び寄せた。
「去年、ケガもあったし。痛みとか早く取れればケガすることなく戦えたかなというのはあったので。そういう意味では自分に必要かと。(今は)体がいい状況なので連れてきました」
来日1年目の昨季は、右ふくらはぎの張りで開幕に出遅れた。それでも4月下旬に1軍昇格すると、8月上旬からは4番に座るなど105試合に出場。また一方で抹消されることはなかったが、シーズン終盤には左足の張りを訴えて欠場が続くなど、最後まで満足にプレーできなかった。
何度も苦しめられた肉体の痛み。同じ轍を踏まないためにも、今年は日本に専属トレーナーを帯同させた。「(トレーナーは)自分の友達の友人で。彼はバスケットボールとかいろんな運動をやっていて。自分と違う動きをしている人なら、(もっと自分の)いい状態が作れるのではという思いもありましたし」。現在、自宅にいる時はゴムチューブを使用したトレーニングなどで体幹を鍛え、ケガをしない体作りに励んでいる。
ムードメーカーとしての役割も務めている助っ人。20日の練習では、仲間におそろいのキャップをプレゼントした。「チームとして一つなので。みんなで一つになれればいいかなという思いはあった」と全員が集まって練習できない時だからこそ、結束力を高めるために行動した。
この日はフリー打撃で45スイング中4本の柵越えを披露するなど、約2時間半、汗を流した。「シーズンのためにしっかり準備していくことが大事。それに向けてしっかり準備できているよ」。開幕へ向け、助っ人は体を鍛え、バットを振り続ける。