阪神・北條“ひとり再キャンプ”坂本流ロングティー 3密避けて濃密トレ
阪神・北條史也内野手(25)が30日、甲子園での自主トレ後にオンライン取材に応じ、“ひとり再キャンプ”で打撃向上に励んでいることを明かした。自主練習再開後から、フルスイングでのロングティーに力を入れて取り組んでいる。青森・光星学院(現八戸学院光星)の先輩で、巨人の坂本も取り入れている練習法で遊撃の定位置奪取を狙う。
限られた時間の中でレベルアップを図る。新型コロナウイルス感染対策として、交代制で行われている甲子園での自主練習。北條は向上心を絶やさず、自らに必要なことを考えて取り組んでいる。
「(キャンプと思って)やろうと思っています。今は練習時間も限られているので。しっかりウエートをしたり、振る量を増やしたりとか。日によって変えたりしています」
チームは3月27日から4月14日まで活動停止。15日から球団施設が開放され、自主練習を再開した。だが、3密(密集、密閉、密接)を避けるため、甲子園などの施設で体を動かせるのは約2時間半。その中でも「うまくなりたいと思いながら練習してます」と常に前を向く。
与えられた貴重な時間。「打撃練習の時間も少ないですし、量も振れない。投げてもらっている打撃投手の球を一球一球大事にして。自分で考えてやっていこうと決めたのをやっています」。不足している振り込みの量を補うために、ロングティーを取り入れた。
巨人・坂本も自主トレや試合前練習で取り入れているロングティー。「一つは振る量を確保したい。フルスイングをして、遠くへ飛ばすということと。フルスイングして、形を崩さないようにしようと思って、毎日やっています」と導入の意図を説明した。
この日は、フリー打撃や内野ノックなどでも汗を流した。開幕日は不透明だが、木浪や植田らとの正遊撃手争いはまだ決着がついていない。「気持ちの面で難しい部分はありますけど。先を見ずにやるべきことをしっかり考えて毎日やっていきたい」。定位置奪取へ-。北條は日々成長を胸に、サバイバルレースを制する準備を重ねる。