中田良弘氏がキーオ氏悼む「ナックルカーブすごかった」投手交代時必ず「次は誰?」

 元阪神の助っ人投手、マット・キーオ氏が米国時間1日(日本時間2日)に死去したことが3日、分かった。大リーグ公式サイトなどが2日(同3日)に伝えた。死因は不明。64歳だった。キーオ氏の死去を受け、元阪神・中田良弘氏(デイリースポーツ評論家)が悼んだ。

  ◇  ◇

 練習中からとにかく陽気な男だったけど、勝利に対する執念はすごかったね。

 先発して、勝利投手の権利を持った場面でピンチを招き、マウンドに投手コーチが交代を告げにやって来る。すると必ず『次は誰が投げるんだ?』って聞くんだよ。それで投手コーチが2番手投手の名前を口にすると、予想していない名前だったり、その人間にバトンを渡したくない気持ちの時は「Oh,No」って言って、大げさに「フーッ」ってため息つくんだって。投手コーチは大変だっただろうけど、当時のチーム内では有名な話だったね。

 オレも現役時代、カーブを得意にしていたけど、キーオのナックルカーブはすごかったね。右打者の顔の方に行ったと思ったら、ものすごい速さで曲がって、落差も大きかった。

 グラウンド外でプライベートを共にした記憶はあまりないんだけど、まだ64歳だろ。若いよな…。(元阪神投手・デイリースポーツ評論家)

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