阪神・原口 帝京魂で恩返し!野球部大先輩・石橋貴明からエール「結果で応えたい」

 阪神・原口文仁捕手(28)が8日、帝京野球部OBで先輩にあたる「とんねるず」の石橋貴明に恩返しの活躍を誓った。コロナ禍で開幕が不透明な状況に陥る中、エールを送ってくれたという大先輩。1年前のこの日は、大腸がんの手術を経てウエスタン・中日戦(鳴尾浜)で実戦復帰した節目の日。今シーズンは、こだわりを持つ捕手としての完全復活を目指す。

 ちょうど1年前の昨年5月8日。原口は鳴尾浜球場で、万雷の拍手を受けていた。1月に大腸がん手術を受け、驚異的な回復で実戦復帰。節目の日に際し、思いを巡らせる。

 「自分の感覚では、すごく昔のことのように感じますね。でも1年と聞くと、まだ1年しかたっていないんだなという思いです」。もう1年、まだ1年。前に置く副詞で意味合いは大きく変わるが、今を懸命に生きる原口の日々は変わらない。

 今月3日、テレビ朝日系で1月2日に放送された「夢対決2020 とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」の再放送が流れた。原口は番組内の名物企画「リアル野球BAN」に出演。地元の友人とテレビ電話で盛り上がっていると、LINE通知が鳴った。「テレビ見てる?」。送り主は帝京野球部の先輩で、「とんねるず」の石橋貴明からだった。

 「帝京野球部の大先輩。偉大な方で、気さくに連絡をくれる。すごくありがたいです。そういう応援に野球で、結果で応えたいという思いが一番ですね」

 大腸がんを患ってからも、頻繁に激励の連絡が届いた。常に胸にあるのは「帝京魂」。同校野球部の前田三夫監督(70)は「いつから呼ばれるようになりましたかね。石橋が言い始めたことなんですよ」と笑う。逆境にも耐えうる魂を磨き上げるのが同校野球部の信条。それはまさに、原口の人生そのものだ。

 がんから復活した昨シーズンを経て、こだわりを持つ場所での復活、成長を目指す。「捕手でフル出場して勝った時の喜びは、自分が打つ打たないではなくうれしいことで、そこにやりがいを感じますね」。この日も甲子園のマウンドで投球練習を行った守屋の球を受けた。捕手としての鍛錬にも妥協はない。

 成し遂げたい夢もある。同期入団の中で、唯一の同い年でもある秋山と、甲子園のお立ち台に立つことだ。昨季、バッテリーを組んで2勝したが、いずれも他球場だった。「1軍でも2軍でも、いい思いもそうじゃない思いもした。2人で立てたら最高です」。仲間と、先輩との約束がある。最高のプレーを届けるため、最善の準備を続けていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス