阪神も高校野球に協力 谷本本部長が8月の甲子園使用で協力姿勢の意向を明かす
阪神・谷本修球団本部長は22日、代表取材に応じ、8月の甲子園使用に関して高校野球に協力していく姿勢を示した。8月10日から25日に甲子園で開催予定だった、第102回全国高校野球選手権大会の中止が20日に決定。その間の甲子園の使用について問われ、意向を明かした形だ。
「(8月の甲子園使用について問われ)さすがにまだ何も。これからですね。せっかくの聖地なんで、可能な限り有効活用したいとは思っていますがね。甲子園を持っている阪神電鉄とタイガースと甲子園球場なんでね。できることは協力していきたい姿勢は持っていますけどね」
夏の甲子園中止決定後、各都道府県は独自での地方大会開催が可能かどうかを検討している段階だ。その中で、選手権大会が中止となってスケジュールに余裕が生まれたこともあり、改めて日程を組み直すことで開催を目指す地域もある。そういった兼ね合いや、各地の学校の夏休みの状況なども踏まえた上でのことだが、何かの形で甲子園を使った「救済措置」がとれる可能性も出てくる。
もちろん今後の新型コロナウイルスの状況や安全面の確保などが大前提。20日の会見で主催者は、同じく中止となった春のセンバツの救済措置として、センバツ選出校の試合を夏にやる可能性について問われ「もし選手権大会ができれば、その場で何らかのことをやれるのではとないかと当初考えていました」と話し、その上で新型コロナウイルスの終息が見えない状況を踏まえて「いつどこでなにができるか、私たちもはかりかねている、そういった状況でありますので、センバツ関係のことにつきましても、現時点で考えられる状況ではございません」と答えていた。
ただ、今後の状況次第では、そういったセンバツ選出校を甲子園に招待するなど、何らかの甲子園を使ったプランが改めて検討される可能性もある。その時には、球児のために協力していく。