阪神・西勇 球場で会えるまで「強い阪神で」開幕投手指名にエースの覚悟

 矢野監督から改めて開幕投手を明言された阪神・西勇輝投手(29)が23日、甲子園での練習後にオンライン取材に応じ、未知のシーズンへエースの覚悟を口にした。投手、野手が同時間に練習を行う「集合練習」が始まり、最短6月19日の開幕へ再出発。開幕後も無観客試合が続くと予想されるが、「強い阪神でいたい」とファンに約束した。

 集合練習初日、西勇の表情は充実感に満ちていた。久々にチーム全員が顔を合わせ、矢野監督ら首脳陣とも再会。初夏の日差しを浴びながら、チームの一体感を感じ取った。

 「すごく良かったですね。久しぶりに会えたし、全員で。自粛期間と違っていい緊張感もありましたし、コミュニケーションもたくさん取れた。サインプレーやチームプレーもあった中で、初日にしてはうまくいけたんじゃないかと思います」

 最短6月19日の開幕に向けて、再スタートを切る。この日、矢野監督が改めて開幕投手を明言。指揮官の変わらぬ信頼に西勇は「身が引き締まる」と武者震い。コロナ禍の中、未知のシーズンへエースの心意気を示した。

 「態度、立ち居振る舞いは感じさせないといけない部分はある。誰もが経験したことがない状況なので、どういうことが起こるか分からない分、自分が気持ちを強く持って、安心させられるようにマウンドに立ちたい」

 マウンドからは画面越しに、ファンへ笑顔を届けるつもりだ。開幕後もしばらく無観客が続く。ガッツポーズに象徴される矢野野球を体現し、「楽しく強い野球を見せられたらいい。皆さんが来てくださるまで強い阪神でいたい」と約束した。

 今後は紅白戦、練習試合登板を経て、仕上げに入る。すでに首脳陣と話し合い、イニング、球数を設定。数少ない実戦でも「開幕には普通に間に合うかなと思っています」と頼もしく言い切った。

 関西では緊急事態宣言が解除され、コロナ禍は収束に向かいつつある。医療従事者へマスク4万枚を贈った西勇は第2波を警戒しつつ「収束に対しては素晴らしいこと。いろんな形で寄付を続けていければと思う」と前を向く。次は野球の力で歓喜を届ける。

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