虎党よ、待っていてくれ。阪神のジャスティン・ボーア内野手（３１）が２５日、甲子園での集合練習後にオンライン取材に応じ、シーズン開始後の本塁打量産を約束した。当面は無観客ながら、待望の開幕日が確定。「テレビの前で応援してくれるファンのことを思いながら全力で戦います」と熱い言葉で誓った。

　待ちに待った開幕日の確定に、ボーアが声を弾ませる。「足踏みもあったけど、今は本当にシーズンが始まるんだなという、うれしい気持ちです」。本来ならすでに開幕して２カ月がたっている時期だ。異国の地で先行きの見えない日々。それだけにこの日届いた“朗報”への喜びは偽らざるものだろう。

　気になるコンディションはどうなのか。「また調整するのは確かに難しかった」と素直に明かしたものの、「練習を経て前の状態に戻れたと思う。ゲームに出られる状態にはある。いい準備ができている」とノープロブレムを強調した。

　２４日には集合練習再開後、初めてのシート打撃で打席に立った。エドワーズに対し、空振り三振に終わったものの、まったく悲観はしていない。「結果や内容は最初なのでこだわっていなかった。打者の方が久しぶりということで不利だとも思うのでね。生きた球を打席で見られたのは非常に収穫だった」

　当面は無観客となる中、阪神はホームランボールにサインを入れてファンにプレゼントする企画などを計画している。オープン戦、練習試合では、いまだノーアーチに終わっているが、求められるのは主砲としての一発。「自分の能力を信じていれば必ず打てると思っている。ぜひみなさんにも待っていていただきたい」。１球でも多くプレゼントを届けることを約束した。

　来日して約４カ月。熱狂的なファンの存在、そして矢野阪神の一員としてチームのテーマをしっかりと理解している。「テレビなどで試合をご覧になる時は、しっかりとタイガースのユニホームや、応援グッズを身にまとって応援していただきたい。ファンのことを思いながら全力で戦います」。全国の虎党へ、ボーアは熱く呼びかけた。