阪神・藤浪が遅刻を理由に2軍降格 矢野監督「自分を見つめ直してほしい」
阪神は29日、藤浪晋太郎投手(26)が遅刻により、2軍再調整になったことを発表した。矢野監督は藤浪に関して「チームとしてひとつになろうとしているときにね。自分を見つめ直してほしい」とコメント。前日28日10時半からの練習に遅れ、グラウンドに出ることを許可されなかったという。
矢野監督によれば藤浪は反省の態度を示しているという。「結果的に罰になっていると思うんだけど、これをどうするかは晋太郎自身なんで」とし、「これが初めてじゃない。野球人の前に社会人として、人とのつながりということを考えるとそういう判断をした」と語った。
同時に、高橋遥人投手(24)についてはコンディション不良で2軍再調整中と発表した。矢野監督は高橋について、開幕は「厳しい」との見方を示した。
藤浪は3月26日にPCR検査で陽性と判定され、新型コロナウイルス感染が判明。入院、自宅待機を経て以降は、2軍施設の鳴尾浜で調整していた。今月19日から甲子園球場での全体練習に合流。24日にはシート打撃に登板すると、4者連続三振を奪うなど好調をアピールしていた。
一方、高橋遥は自主練習という形でチーム活動が再開した4月15日から、甲子園ではなく鳴尾浜でトレーニング。合同練習再開後も1軍本隊には合流していなかった。春のキャンプ中から開幕投手候補に挙がるなど、西と2人でローテの柱として期待された存在だった。
6月19日のシーズン開幕が決まった直後。ローテーションの有力候補だった2人が離脱する緊急事態だ。中継ぎに転向していた岩貞祐太投手(28)を、再び先発に配置転換するなど再編を急ぐが、開幕ダッシュを狙う矢野阪神にとって大きな不安材料になりそうだ。