阪神・梅野、藤浪&遥人離脱も「不安ない」 投手陣に太鼓判「みんな状態いい」

 阪神・梅野隆太郎捕手(28)が30日、投手陣の完成度に太鼓判を押した。この日は甲子園で集合練習に参加。遅刻による無期限2軍降格の藤浪にコンディション不良の高橋と、ローテの柱として期待された2人が離脱した。そんな不測の事態にも、虎の正捕手は「不安は感じていない」と断言。120試合に短縮されるシーズンに向けた戦略も明かした。

 梅野の答えに迷いはなかった。衝撃的な事実が判明したのは29日の紅白戦終了後。矢野監督は、藤浪を遅刻による無期限の2軍降格にしたと明かした。さらに高橋については、コンディション不良と説明。開幕は絶望的な状況だと加えた。まさに不測の事態。だが、正捕手は前を向いた。

 「特に大変だと思っていない。いまいる先発候補の投手は、みんな状態もいいです。受けていて不安というものは感じていません」

 こう球団を通して明かした。藤浪、高橋の2人は、ローテの柱を担うべき存在。それでも日々、ブルペンで投手の球を受ける捕手として、投手陣の状態の良さを肌で感じているという。開幕投手に内定している西勇を筆頭に、昨季1年間ローテを守り抜いた青柳や秋山、岩貞、飯田らが候補に入ってくる。

 さらに、この日から望月、斎藤が甲子園の合同練習に参加。梅野は「結果が残せるようなリードを。引っ張っていってあげたい」と全面サポートを約束する。また小野、浜地らもチャンスをうかがう。助っ人ではガンケルにスアレス、左肩のコンディション不良で出遅れたガルシアも、状態を上げてきた。

 「ガンケルは開幕までに微調整していければ問題ない。スアレスはボールの威力もあり、変化球の精度も良く、本当にいい状態と感じます」。さらに中田、岩田ら実績のあるベテラン勢も控えている。昨季、12球団トップの救援防御率を誇った鉄壁のリリーフ陣を含め、正捕手として充実した戦力に自信を口にする。

 “陣容”は整っているだけに、カギを握るのが戦略になる。シーズンは従来の143試合から120試合に短縮。「より一つの勝ち負けが大切になってくる。3連戦の頭は取りたいですよ」とカード初戦の重要性を強調し、捕手としてリード面の工夫を思い描いた。

 「試合の流れを読んで、投げる投手ごとにベストな球を選択したい」。例年以上に1球、1試合の重みが増すシーズン。未知の戦いに挑むだけに、捕手の頭脳が勝敗を左右する。胸に宿る自信と覚悟。チームの要を担う選手会長が勝利へ導く。

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