阪神・高山 福留、糸井、近本に負けん!マルチでアピール 外野競争4番手から逆転や

 「阪神紅白戦、白組2-4紅組」(31日、甲子園球場)

 阪神・高山俊外野手(27)が5月31日、集合練習再開後2度目の紅白戦(甲子園)で3打数2安打1打点と結果を残し、開幕スタメンへアピールした。白組の「1番・右翼」で先発出場し、鋭い打球を連発した。今春は矢野監督が選ぶキャンプMVPを獲得。コロナ禍に水を差された形だが、「6・19」へ、再び外野競争に身を投じる。

 無観客の甲子園に快音がこだました。2点を追う三回、1番高山が3番手谷川の135キロに反応すると、打球は瞬く間に右翼線を襲った。集合練習再開後初安打は鮮やかな適時二塁打だ。続く五回も望月の148キロを中前へ痛烈にはじき返し、チーム唯一となるマルチ安打を達成した。

 「まずはこうやって野球ができる幸せをかみしめながらというところで、しっかり自分のスイングができたことは良かったです」

 試合後、グラウンドで代表インタビューを受け、冷静にそう振り返った。5月29日の紅白戦は一ゴロ、中飛、三振に倒れ、3打数無安打。この日も初回は先発秋山の直球に空振り三振を喫していたが、きっちりと結果を残した。

 再びレギュラー争いに身を投じる。外野は実績十分の糸井、2年目近本、ベテラン福留が一歩リードの展開。高山は新助っ人サンズ、陽川らと3人を追いかける立場だが「あくまで自分」と強調。開幕まで惑わず、結果にこだわる姿勢だ。

 「競争なので結果を出し続ければ絶対に試合に使ってもらえると思いますし、結果も出し続けられると思う。一日一日を大切にやっていこうと思います」

 4月18日に誕生日を迎え、27歳になった。「崖っぷち」と表現する5年目は悲壮な決意で挑んでいる。キャンプではMVPを獲得。コロナ禍に水を差された形だが、心構えはぶれない。「どれくらい感覚が戻ってきているというより毎日成長していかないといけない。毎日毎日うまくなるためにやっている」。どん欲に技術向上だけを目指してきた。

 そんな姿を矢野監督は頼もしそうに見つめる。「まあまあ、あれくらいは打つでしょ、そんな特別…」と驚かず、「もっともっとと思ってやっていると思う。もっともっと圧倒的なものを出してほしい」と背中を押した。

 2日からは打席を確保するため、ファームの試合に出場予定だ。高山は「やることは変わらない。自分の100%を出して、状態をよくしていけたら」とキッパリ。「6・19」へ、がむしゃらにレギュラーを奪いにいく。

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