阪神・ボーア2戦連発 矢野監督絶賛「ムードが変わる」2日連続V2ラン!
「練習試合、阪神10-3広島」(3日、甲子園球場)
これ、バースの再来と言っても ええんかな!?阪神の新助っ人、ジャスティン・ボーア内野手(32)=前エンゼルス=が、広島との練習試合で2戦連続の決勝アーチを放った。バックスクリーン左に突き刺す特大弾に、右越え安打と実戦で初のマルチ安打もマーク。打線は4番の一発に触発されて六回に一挙7得点を挙げ、対外試合は連勝発進。公式戦でもこんな試合が見たいんや~!
滞空時間の長い白球が、スタンドで衝突音を奏でた。無観客の甲子園球場。一塁ベンチから驚きに満ちたナインの歓声が沸く。待望の来日1号が飛び出した翌日、ボーアがバックスクリーン左に突き刺した。推定130メートルの特大弾。2日連続の決勝アーチでお目覚めだ。
「追い込まれていたので的を絞って。抜いた球だったけどうまく対応ができた。いい打球が飛んだと思うよ」
ハイライトは2-2で迎えた六回。無死二塁の好機で4番が打席に立った。一岡に対してフルカウントからの7球目。低め134キロのフォークをすくい上げた。軽く払った打球は、それでもグングンと伸びる。浜風にも乗り、フェンスを悠々と越えた。
2日は浜風を切り裂き右翼スタンドへ放った一発。実戦18試合、45打席目で生まれた待望の来日1号に続き、この日はバックスクリーン左に運ぶ特大アーチだった。試合前練習から意識するのは逆方向の打球。豪快なスイングの裏に隠された繊細な準備。助っ人の大切なルーティンだ。
「調子がいい時はグラウンドを広く使えている。逆方向にも強い打球が打てている時。打撃練習でも意識しててできているのは、いいことだと思うよね」
二回は右越えの安打で出塁。マルチ安打は実戦19試合目で初となった。助っ人の一発から打者一巡、一挙7得点の猛攻。矢野監督も「ムードが変わる。価値がある」など絶賛し、開幕に向けたGO砲だと確信する。「スイッチが入っている感じやね」。開幕に向けて準備はOKだ。
助っ人は「取り組んでいるところなんだ」と、伸ばし始めたヒゲ面に笑みを浮かべる。ジョークにもキレが増してきた。「5打数5三振だったらそるよ」。さあ、ついに本領発揮だ。Vの使者となるべきB砲。自信は確信に変わりつつある。