阪神・木浪 遊撃は譲らん!逆方向へ一発「北條より結果を」
「練習試合、阪神6-0広島」(4日、甲子園球場)
浜風に乗った打球が左翼ポール際に吸い込まれる。阪神の木浪が無観客の甲子園に快音を響かせた。逆方向に放った一打から感じさせたのは昨季からのパワーアップ。打った本人も、確かな手応えを得ていた。
「とにかく強く振ることを意識していて、そうすることでコースによっては逆方向にも強い打球が飛んでいるのかなと思います」
四回先頭での打席だ。広島の先発・薮田が投じた2球目。146キロの高めの直球を捉えた打球はぐんぐん伸びて本塁打となった。矢野監督は「風に乗ったっていうのはあるけど、しっかり打ってるからっていうのもある」と評価した。
さらに口にしたのは昨季の課題だった守備の成長だ。6度の守備機会を難なくこなした姿に、「しっかりした中身の守備っていうのができていた。去年からまた成長しているのかなと思います」と目を細めた。
開幕まであと2週間。木浪は「北條より結果を残さないといけないので」と定位置取りを争うライバルへ闘争心をむき出しにする。「結果を出し続けなければ、レギュラーを取ることはできないと思う」と改めて力を込めた。成長した姿を見せる2年目。「開幕・遊撃」は譲らない。