阪神・ガンケル、満塁2被弾 ローテ剥奪危機…矢野監督もトーンダウン
「練習試合、広島15-1阪神」(10日、マツダスタジアム)
開幕ローテ剥奪の可能性まで出てきた。阪神先発のガンケルが4回8失点と炎上した。
初回1死満塁のピンチではメヒアにど真ん中に入ったスライダーを捉えられ、三回2死満塁の場面では堂林に高めに浮いた直球を強振された。ともに左翼2階席に飛び込む、特大の満塁弾。シーズン公式戦で、阪神の投手が1人で1試合2本の満弾を浴びた例はない。まさしく歴史的な屈辱をガンケルは味わってしまった。
前回登板の3日の広島戦(甲子園)では4回無失点の好投。開幕ローテに“当確ランプ”をともしていたが、この日の失態に矢野監督は「他との兼ね合いもあるんで。最後まで見ていこうかなと思っています」とトーンダウンだ。
次回、17日の2軍練習試合・中日戦(鳴尾浜)が最終テスト。「自分に自信が持てるピッチングをしてもらえたら」と福原投手コーチは祈るように話す。5回4失点と崩れた前日の青柳に続く、連日の背信投球。ここに来て阪神先発陣に暗雲が立ち込めてきた。