阪神・矢野監督、ボーア&サンズ頼むで…梅雨入り助っ人久々打もまだ喜べない

 「練習試合、広島15-1阪神」(10日、マツダスタジアム)

 阪神が2試合連続で大敗を喫した。投手陣は今年ワーストの15失点と崩壊。打線も広島先発・九里の前に手も足も出ず、自慢のMBS砲にも一発は出なかった。ジェリー・サンズ外野手(32)は二回に左前打。九回にはジャスティン・ボーア内野手(32)も15打席ぶり安打となる左前打を放った。練習試合は残り4試合。虎党が安心して開幕を迎えられるよう、立て直しを頼みまっせ!

 まだ開幕前だ。「隣の芝は青く見える」とも言うけれど…。ちょっぴり不安になる。

 打線のカギを握る“MBS砲”が大爆発とはならず、打線は6安打で1点止まり。対照的に広島のメヒアは初回に左翼席上段へ特大の満塁弾を放ち、17安打で15点。皮肉にも助っ人の打棒が、勝敗を左右した。

 矢野監督は打線全体について「寂しいよな」とぽつり。核となるボーア、サンズの両新外国人には、期待を込めて注文を付けた。

 「もうちょっといいポイントで、いいスイングが欲しい。逆に言うと、向こうのメヒアとか、いいスイングをされているというか」

 ボーア、サンズは日本野球に適応している段階。とはいえ、昨季はリーグワースト538点に終わった打線の起爆剤として獲得した大砲だ。指揮官が求める理想は高い。

 ボーアは2日の練習試合・広島戦から3試合連続本塁打を放った後に急失速。4日の同戦での本塁打以降は快音が止まった。

 九回1死の4打席目に15打席ぶりの安打を放ち、「最初の3打席、結果は出なかったですけど、全体的にいい感じで打席に立てていると思います」と手応えを口にしつつ、努めて前向きに話した。

 サンズも二回1死で左前打を放ったが、練習試合再開後は打率・200。昨季の韓国リーグ打点王は勝負強さが売りだが、9三振と粗さが目立つ。

 残りの練習試合4試合で兆しは見たい。矢野監督は「後手後手になって、いいポイントでっていうのが少ないんでね。いいポイントでいいスイングができるようなものが、まず増えてきてほしい。もちろん結果も練習試合とはいえ、出ていた方がいいけど」と修正の必要性を説いた。

 来日2年目のマルテについては「そんなにずれているという感じには見えない」としつつも、練習試合再開後は18打数3安打、打率・167。低空飛行が続いており、復調が待たれる。

 今季は特例で外国人枠が5人に拡大されれば、公式戦でもクリーンアップに3人が並ぶ試合は増える。開幕まで残された時間は多くない。一日も早く、スカッとさせてや!

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