阪神・西勇 負の連鎖オレが断つ!開幕前ラスト投球で「流れ変える」

 「練習試合、広島(雨天中止)阪神」(11日、マツダスタジアム)

 阪神の西勇輝投手(29)が11日、エースとしての覚悟を口にした。12日にはオリックスとの練習試合(京セラドーム大阪)に先発予定。シーズン開幕前最後の登板になる。チームは9、10日の広島戦で計23失点。プレシーズンとはいえ投壊が続いているだけに「流れを変える」と負の流れを断つ思いで、マウンドに上がる。

 シーズン開幕は1週間後に迫る。本番前の大事な最終調整だが、西勇が口にしたのはチームを背負う覚悟だった。9、10日の広島戦では投手陣が打ち込まれた。計23失点。中でも青柳が4失点、ガンケルは8失点と先発が精彩を欠いた。負の連鎖に使命感を抱いた。

 「僕は(雰囲気を)知らないので。実際に経験していないから、フラットに入っていけると思う。チームがそうだからと言って、負のテンションで投げようとはならない。そういう意味では流れを変える必要はある」

 シーズンに入れば、連敗中や勝負所での登板など、分岐点になる試合が出てくる。新年からエース道を歩む覚悟を口にし、開幕が遅れる中でも集中力を切らさなかった。最終登板で求めるのは、チームに流れを引き寄せる投球。苦しい状況下で、勝利を導く快投だ。

 同時に、1週間後に向けた準備も進める。巨人の新鋭、湯浅を警戒。「(遊撃は)坂本さんが出てくると思うけど…」と前置きした上で、万が一の可能性も想定しながらシミュレーションを続ける。「出て来た時のことを考えたりとかはする。ああいうデータがない子は怖いから」。一切のスキは見せない。ここにもエースの覚悟がある。

 「ここまできたら何かを試すというより、試してきたことがどこまでできるか。試してきた結果、最後にどれだけ自分の頭とリンクしたか。そういった感覚を大事にしたい」

 この日、甲子園室内で初めて西純とキャッチボール。プロの姿を背中で伝えつつ、翌日に迫る登板にも備えた。「あとは自分が思っていることが、どれだけマウンドでできるかですね」。オフからシーズンを逆算し、描いてきたパフォーマンスを具現化する。知能と感覚の擦り合わせ作業。さあ、総仕上げに入る。

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