阪神・西勇 G封準備完了! 最終登板で上々5回1失点

 「練習試合、オリックス3-3阪神」(12日、京セラドーム大阪)

 無観客のドーム球場に、乾いたミット音が響く。阪神・西勇が開幕前最後の調整登板で、5回6安打1失点、毎回の7奪三振と好投。最終イニングは吉田正、ジョーンズを連続三振で締めた。エースとして“有言実行”の77球。万全の状態でシーズンを迎える。

 「できたこと、できなかったことはありますが、開幕まであと1週間あるので。この1週間で詰めていければと思います。全体的には悪くなかったです」

 内角球に比重を置いた5日のソフトバンク戦から一変。この日は外角を軸に要所を締めた。初回、先頭のT-岡田に中前打を浴びたが、ロドリゲスをシュートで引っ掛けさせ、三ゴロ併殺に。続く吉田正は外に落ちるチェンジアップで見逃し三振に斬った。

 チームは直近2試合で23失点。「流れを変えたい」とエースの覚悟を口にし、ナインを鼓舞するべく気迫を前面にした投球だった。二回、連打から安達の投手強襲安打で1点を失ったが、最少失点に抑える投球内容に矢野監督は「これがまた西らしさ。1年間、投げてくれる、任せられる投球」と不変の信頼を口にする。

 圧巻は五回、1死一塁からだ。吉田正を2球で追い込むと外のスライダーを選択。バックドアで見逃し三振に仕留め、ジョーンズもツーシームで見逃し三振。「三振はあまり取りたいと思ってない。球数を使うので」と言うが、四隅を突き、奥行きを使う。自在な投球術はシーズンに向けた布石になる。

 投壊の流れを食い止め、リードを守った中での降板。西勇は早くも1週間後に目を向ける。阪神移籍後は初となる大役。相手はここまで登板9戦未勝利の巨人だ。「開幕戦だからといってやることは変わらない。自分のやるべき準備をしっかりとやっていく」。チームを勝利に導くため、エースは6・19のマウンドに上がる。

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