阪神・矢野監督「どっちも課題」1試合平均5・6失点&1・8得点では…

 「ヤクルト6-1阪神」(24日、神宮球場)

 阪神が大敗を喫し、再び単独最下位に転落した。矢野燿大監督は試合後、投打でなかなかチーム状態が上向かず嘆き節。「なかなかうまくいってない中では、どっちも課題が見える」と胸中を吐露した。

 試合は序盤から一方的な展開。来日初先発となったガンケルが初回、いきなり3失点。試合後、4回での降板に「次?現状ではないかな。オレの中では」と、即刻2軍再調整を決めた。

 早めの代打攻勢で勝負に出た中、2番手以降の中継ぎ陣も踏ん張れない。五回、守屋が2点を失う。さらに六回には谷川が、坂口にダメ押しのソロ本塁打を浴びた。昨季まで、抜群の安定感を誇ったリリーフ陣も踏ん張れず、開幕から5試合で計28失点。1試合平均5・6失点と投壊の流れが止まらない。

 「中継ぎがあそこで頑張ってくれたら、相手にしたら嫌な流れになった。粘ってくれたら…というのはあるしね。こっちは勝負にいっているんで、そこで点を取られちゃうっていうのは、やっぱり流れが向こうにいっちゃうんでね」

 一方、打線も散発の4安打。得点は三回、無死一、三塁の好機で、糸井の二ゴロ併殺の間に奪った1点に終わった。こちらは5試合で計9得点。1試合平均1・8得点と低調だ。唯一、光となったのは新助っ人のボーアが、19打席目にして初安打をマーク。指揮官も「気分の問題で上がっていってくれるというのを、願っているというか楽しみにしたい」と、復調を心待ちにしている。

 チームとしても現状、開幕5戦目まで日替わり捕手起用が続く。二遊間も相手投手の右、左で上本と糸原、木浪と北條の併用など、なかなか固定ができない。指揮官も「昨日はいい形でいけたけど、なかなかつながらないというのが現状」と、苦しい胸中を隠さない。

 借金は3で、首位巨人とは早くも3ゲーム差。まだ順位を気にする時期ではないが、120試合に短縮されるシーズン。開幕ダッシュを狙った中で、痛恨の失速。なんとか食らい付いていきたい。

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