阪神ドラ1西純 7・2ウエスタンで“プロ初先発” エース候補実戦7度目でついに!
阪神ドラフト1位・西純矢投手(18)=創志学園=が7月2日のウエスタン・広島戦(由宇)で“プロ初先発”することが29日、分かった。平田勝男2軍監督(60)は「5イニングくらいいくんじゃない」と起用プランを明言。練習試合などを含めた7度目の実戦登板で、初めてスターターのマウンドに上がる。
将来のエース候補として嘱望される西純が、ウエスタンリーグで初先発のマウンドに立つ。高校時代は主に先発を務め、2年夏の甲子園ではエースとして君臨。春先から練習試合を含め中継ぎで6試合に登板し、順調に段階を踏んだ右腕が7試合目で“プロ初先発”にたどり着いた。
前回登板した24日のウエスタン・オリックス戦(甲子園)では3回3安打無失点で“プロ初勝利”をマークした。甲子園凱旋(がいせん)登板で150キロを連発する堂々の投球を披露。試合後に平田2軍監督が「次は先発をさせたい」と青写真を描いていたが、プランが現実的になった。
西純の投球回数について、平田2軍監督は「5イニングくらいいくんじゃない。球数がもし100球近くいったら、80球くらいで終えるのかは流動的だけど」と説明。80球前後の球数制限を設けての起用となりそうだが、5回以上を投げてほしい考え。「藤田と組ませようと思っている」と高卒ルーキーバッテリーで若鯉打線に挑ませる。
プロ1年目、コロナ禍により、活動自粛を余儀なくされた時期もあった。本来ならば、6月より早い段階で初先発の機会が与えられていたはずだが、自粛期間も決して無駄にはしなかった。野球に関する本を読みあさり、一線級で活躍する投手の映像集を見て自らを高めた。練習が制限される中でも壁当てやネットスローでボールの感触を保つなど、準備を怠らなかった。
矢野監督からは「スケールの大きい投手になってもらいたい」と期待をかけられている。そんな西純の将来の夢は「球界を代表するエース」。夢に近づくためにも、2軍戦初先発は真価が問われる舞台。24日に初白星を挙げた勢いに乗り、今回は先発で2勝目を目指す。