【西山秀二氏の眼】阪神 自分のスイングを最後までやりきろう
「中日5-0阪神」(6月30日、ナゴヤドーム)
阪神は、開幕から10試合で19得点。なかなか打線の状態が上向かない試合が続いてるけど、やっぱりそこには理由がある。今日の試合を見ていても、打者が最後まで自分のスイングをできていない。ボールに当たったところでスイングが終わってしまっている。これで調子が上がるとは到底思えない。
投手はなんとか打者のタイミングを外し、仕留めようとする。だから、自分のタイミングで完璧に打てることの方が少ないんだけど、それにしても体勢を崩されすぎてる。ヒットを打ちたいという気持ちは分かるけど、もう少しゆったりタイミングを取って、フィニッシュの最後の形をイメージして自分のスイングをやりきってほしい。
中途半端なスイングでアウトになった時、そこに何が残るのか。何が次につながるのか。同じアウトでも、自分のスイングをやりきってのものであれば、必ずやなにかしらのものが次打席以降へつながってくるはず。当てただけの、合わせただけのスイングではなく、結果を怖がらないどっしりとしたスイングをすることが、今が底に映る打線の状態を上げていくことにつながると思う。