阪神・上本 今季初安打!適時二塁打から激走三進 九回、同点機に無念の併殺打…
「中日4-2阪神」(2日、ナゴヤドーム)
重苦しい空気を一変させようと、阪神・上本が躍動した。このままではいかん。執念の一撃を放った。ただ、あと一歩及ばず。最後の打者となり、一塁ベースから肩を落としてベンチへと引き揚げた。
3点を追う三回無死一塁。カウント1-1からの3球目、中日先発の岡野が投じた高め144キロ直球を捉えた。鋭い打球は左翼線を破りフェンスに到達。今季11打席目で初安打となる適時二塁打で1点を返した。
流れを一気に引き寄せようと、相手の隙を逃さない。遊撃手・京田の本塁悪送球の間に三塁を狙った。間一髪のタイミングでセーフ。与田監督からリクエストが要求されたが、判定は覆らなかった。
6月26日のDeNA戦以来となる先発出場。「点差があったので、後ろにつなぐ意識で打ちにいった結果、タイムリーとなってよかった」と起用に意地の一打で応えた。
一方で、悔しさが込み上げたのは2点を追う九回。1死一、二塁と反撃ムードが漂う中、打席を迎えた。しかし、R・マルティネスから放った二遊間への鋭い打球は京田に横っ飛びで捕球され、6-4-3の併殺で試合終了。好機を生かせなかった。
12年目のシーズン。何度も苦しい状況を乗り越えてきた。巻き返しへ。チームの流れを変える上本の全力プレーに期待がかかる。