【2軍】阪神ドラ2井上が“公式戦初アーチ” 逆方向に120メートル弾

 2回、井上は本塁打を放ち、笑顔でダイヤモンドをまわる
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 「ウエスタン、広島1-3阪神」(2日、由宇球場)

 逆方向に推定120メートル弾が飛び出した!阪神ドラフト2位の井上広大外野手(18)=履正社=が2日、ウエスタン・広島戦(由宇)で“公式戦初本塁打”をマークした。春先の練習試合などを含め7本目のアーチとなったが、右方向への一発はプロ入り後初。日に日に強打者としての風格、存在感が増してきている。

 フルスイングではない。それでも逆方向にアーチを描けるのが井上のすごさだ。ウエスタン開幕7試合目で公式戦初本塁打。本人も驚きの右越え120メートル弾だ。

 「(本塁打は)センターには打てることはあると思うんですけど、ライトはなかなか打てない。そこでライトに打てたのはよかったと思います」

 押し負けなかった。二回、先頭打者で打席に入った井上。山口の外角高め直球をコンパクトなスイングではじき返すと、打球は弧を描くように右方向へ一直線。先制ソロとなり「しっかりとボールをつぶせた。いい感触ではありました」と手に残る感触を反すうする。

 同じ右打ちの強打者、巨人・岡本や広島・鈴木誠の打撃動画を研究する。「股関節、下半身の使い方」に注視し、最適な形を探っている途中だ。求める理想形に近づいており「そんなに上半身の力を入れなくても、下半身を意識してたらバットも一緒に後からついてくる感覚がある」と良化を実感しつつある。

 その感覚が、高校時代にも「あまり打った覚えはない」という右方向への一発へとつながった。岡本も鈴木誠も逆方向へ本塁打が打てる打者だ。広角に打球を飛ばすためにも「しっかり下半身を使うことを意識したい」と決意を口にする。

 同点の八回1死一、三塁では藤井皓から決勝の左前適時打も放った井上。平田2軍監督も活躍に目を細める。「逆方向にホームランなんてこの広い由宇で見事だよ。右方向でも(本塁打を)打てる岡本をいい見本にしているのでね」と笑顔だ。

 強打者の風格も出てきた。ただ、指揮官は昇格には「まだ早いよ。打つだけの選手になってほしくないからね」と守備、走塁も徹底して鍛えていく考え。走攻守全てで技術向上し、いずれは1軍戦線に殴り込みをかける。

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