阪神 痛恨の逆転負けで連勝ストップ 九回まさか…守護神・球児が崩れ甲子園悲鳴
「阪神2-4DeNA」(11日、甲子園球場)
阪神が悪夢の逆転負けで、連勝は4でストップ。本拠地・甲子園で今季初の敗戦を喫した。阪神は今季11敗目で逆転負けは6度目。
2-1と1点リードの九回に悲劇が襲った。マウンドには当然のように守護神・藤川が向かう。1死後、梶谷を四球で出すと、続く桑原に中前打を許す。これを中堅・植田がまさかの後逸。梶谷が一気に生還し、同点に追いつかれた。七回途中無失点と好投した先発・西勇の勝ち星がこの時点で消えた。
事態はこれだけでは終わらない。続くソトが2ボール1ストライクからの4球目の145キロ直球をジャストミート。打球は一直線に左中間スタンドに着弾した。
有観客試合2試合目。降雨により45分遅れで始まった試合では5連勝を信じたスタンドの虎党からの拍手が選手を後押しした。
二回、ボーアが“有観客1号”となる4号2ランを放ち、2点を先制。1日の中日戦で左腕・岡田から待望の来日1号を放つと、9日の甲子園初戦・巨人戦でも左腕・メルセデスから3号。2月から実戦28試合連続安打なしで“左腕アレルギー”をささやかれていたが、この日も苦手としてきた左腕からアーチを架けた。
これでサウスポーから3本の本塁打をマーク。しかも阪神は今永から16年陽川以来、4年ぶりの本塁打。左打者では聖地で初の今永撃ちとなった。
投げてはエース・西勇が再三のピンチを切り抜けて七回途中無失点の力投。1死一、二塁のピンチでマウンドを継いだ岩崎が後続を抑えて相手に失点を許さなかった。
さらに四球と安打で、八回無死満塁のピンチを招いたスアレスが1点を失うも、執念で逆転を許さなかった。
ピンチで何度も湧き起こったスタンドからの激励の拍手が、勝利へ導いていたが、最後の最後で聖地が悪夢に包まれた。