阪神・藤浪、1軍昇格アピール 2軍で5回まで5K4安打無失点 四球もわずか1
「ウエスタン、オリックス-阪神」(16日、オセアンバファローズスタジアム舞洲)
先発した阪神・藤浪晋太郎投手が、5回まで4安打無失点、5三振を奪う投球で、1軍昇格をアピールしている。
四球も1で、ここまでの球数も65球と安定した投球内容。初回に156キロ、二回にはこの日最速の157キロを計測した。1軍昇格に向けた最終テストの意味合いも濃い登板。右胸の軽度の筋挫傷で出遅れたが、復活を期す右腕が上々の仕上がりを見せている。
初回、右打者の西村を直球で三ゴロに打ち取ると、続く左の根本も直球で浅い右飛に。さらに右の中川にも直球勝負で投ゴロに抑えた。根本の初球には155キロを計測、上々のスタートを切ると、続く二回だ。
先頭のモヤに高めに浮いた変化球を狙われ、左越え二塁打で得点圏に走者を進める。さら杉本の遊ゴロで1死三塁とピンチを背負ったが、続く勝俣には3球続けて変化球勝負。最後はフォークで空振り三振に。さらに紅林も2-2と追い込んでから、最後はスライダーで空振り三振に斬って脱した。この対戦では157キロも計測した。
三回を三者凡退に着ると、四回は先頭の根本に右前打を浴びた。それでも続く中川を二ゴロ併殺に。モヤに四球、杉本に右前打を浴び、2死から一、二塁を背負ったが、勝俣を154キロの直球で見逃し三振に仕留めた。
五回には、先頭の紅林に中前にポトリと落とされ、フェリペの犠打で1死一、二塁。得点圏に走者を背負うも、広沢を直球で空振り三振、西村を三ゴロに抑えて脱した。
ここまで1イニング平均13球。19人と対戦し、初球ストライクは11度と、投手有利なカウントで勝負できており、投球内容も申し分ない。
現在、チームは最下位に沈む。起爆剤となるべき男が、上々の投球を続けている。