【西山秀二氏の眼】青柳の投球完璧、安定感はチーム一番
「阪神4-1中日」(17日、甲子園球場)
青柳のピッチングは完璧と言っていい内容だった。七回まで21のうちゴロアウトが1併殺を含む17。こういうピッチングをしていたら、いくらでも勝てる。
前回(10日・DeNA戦)は強い雨の中で、気持ちを切らせることなく5回を2失点で抑えたし、安定感という意味では今、チームで一番だと言える。
唯一の失点が、ビシエドのホームランで、このビシエドにこの日打たれた4安打のうち、3安打を許したが、攻め方は間違っていない。
ホームランは内を狙ったのが、やや甘く入った分、強いスイングで押し込まれて打球が上がったもので、許容範囲の一発だ。1打席目は、コースが良かったヒットだし、七回の内野安打も完全に抑えていた。
内角に沈む球、もしくは強い球を使い分けることが大切で、外へは“見せ球”程度でいい。そういう投球をやった結果の、ホームラン以外は偶然性の強い安打だ。今後の課題と考える必要もないだろう。