阪神・井上コーチ 右手骨折の糸原へ「煮干しいっぱい食っておけ!」
「阪神3-3広島」(22日、甲子園球場)
今季初の延長戦を戦い抜き、ドローとなった阪神。阪神の井上一樹打撃コーチ(48)が右手有鉤骨の骨折と診断された糸原に「煮干しいっぱい食っておけ!」と、エールを送った。
五回に代打が送られて、交代となった糸原。12試合連続安打と好調を維持していただけに、この離脱はかなり痛い。連続試合出場も「312」でストップすることが確実な状況となった。
「ああいう状態でチームを離れるというのは悔しいだろうし、うずうずすると思うから、俺ももちろんいち早く戻ってきて欲しい」と、打撃が絶好調だった糸原の早期復帰を願った。
井上コーチは「今1番絶好調で打線を引っ張っていっているやつがいなくなるのは本当に痛いけど、チームとしてはしょげている場合ではないから、それに代わる主役の座を俺が取ってやるというやつが出てくることを期待しているし、他の選手には大チャンスなわけだから選手を信じて託すしかない。健斗は健斗でああいう状態でチームを離れるというのは悔しいだろうし、うずうずすると思うから、俺ももちろんいち早く戻ってきてほしいし、『煮干いっぱい食っておけ!』と言っておきます」と煮干食い指令を出し、早期の戦線復帰を期待した。
3試合連続で3番に入ったサンズは一時勝ち越しとした5号ソロを含む、2安打2打点と大活躍。井上コーチは「マルテがいない、ジャスティン(ボーア)がベンチを外れている、その中で主力を任されているという自覚を感じるし、ジェリー(サンズ)は賢いやつだから、いろいろなことを考えて、ゲームを重ねる中で自分への攻め方の傾向もインプットしながら打席を重ねているし、『さすがやな』と思うところがたくさんあるし、普段の姿勢が良い結果に繋がっているよね」と目を細めていた。
また、2試合連続でスタメンを外れていた近本が九回2死で起死回生の同点適時打を放ったことにも声を弾ませる。「あいつも開幕してからずっと苦しんできていて、いろいろ工夫しながらなんとかしようとして練習してきている姿も見てきているし、こっちはサポートして応援し続けるしかないし、あの1打があったからというきっかけがシーズンを進める中では必ずあるし、チカの一打で負けなかったわけだから大きい一打だし、きっかけの一打にしてほしいね」とここからの奮起に期待した。