【中田良弘氏の眼】気になった阪神・梅野の右打者時の構え
「阪神2-4広島」(23日、甲子園球場)
今季初登板の藤浪は五回まではよく投げていたし、腕も振れていた。結果的に六回にピレラに満塁本塁打を浴びて黒星を喫したが、もったいなかったのはその前の堂林と鈴木誠への四球だろう。
この2人を含め右打者への投球を見ていて気になったのは梅野の構えるミットの位置。藤浪の制球力を考慮してほとんど真ん中に構え、左右にぶれることを計算していたと思うが、逆に投げにくかったのではないか。投手はキャンプからブルペンで内外への投げ分けを行い、それが体に染みついている。右打者の内角に投げさせたいのならば、内角にミットがあった方が藤浪も投げやすいはずだ。
死球は怖いが、その恐怖があれば右打者も簡単には踏み込めない。次回の登板では右打者の内角にミットを構えてもらって投げ込んで欲しい。