阪神・矢野監督、殊勲打の北條に「一発で仕留めたというところに価値がある」

 7回、サンズの適時打で生還した北條(左から2人目)を迎える矢野監督(中央)(撮影・高部洋祐)
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 「中日2-5阪神」(24日、ナゴヤドーム)

 阪神が最下位の中日に逆転で勝利。7月の月間勝ち越しを決めた。今季、ナゴヤドームの連敗を3で止め、再び貯金1とした。

 試合を決めたのは北條だ。1点を追う七回、中日谷元に対して、1死から植田が四球で出塁。代打福留、1番陽川も四球を選び満塁。打席には、五回に1死一、三塁で三振に倒れていた北條。代わった岡田の2ボールからの3球目を左越えに運ぶ。走者一掃の逆転二塁打を放った。

 矢野監督は「いやもう、ジョーに任せようと。プレッシャーも感じる…まあ誰もが前の打席のことも頭に入れながら打席に入る。2ボールに持っていったというか、なったというのも大きかったし、一発で仕留めたというところに価値がある」と目を細めた。

 矢野監督は北條に対して、23日に右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折で出場選手登録抹消となった糸原の代理キャプテンに任命した。

「ケントがいないんで現状、誰かなってなったらジョーしかいないやろうと。誰かに聞いたわけじゃないけどみんなそう思っていたんじゃないかな」とキャプテン代行の活躍を喜んだ。

 七回は植田、代打福留、陽川が粘って四球を選び好機を演出した。指揮官は頼みの福留に関して「もちろん、あの回はカイ(植田)も出てコウスケというところでね。粘ってフォアボールというのは大きいしね。もちろん先発で出ても嫌なバッターではあるんだけど。やっぱり経験があるだけにいろんな状況を把握しながら(打席に)立ってくれるというのは、ああいうつながりにつながったんじゃないかな」と全幅の信頼を寄せていた。

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