阪神 岩崎抹消…セットアッパー痛恨の離脱 中継ぎ陣緊急事態、故障者続発
「中日1-0阪神」(25日、ナゴヤドーム)
チームに緊急事態発生だ。阪神の左のセットアッパー、阪神の岩崎優投手(29)が25日、左肘の張りのため、出場選手登録を抹消された。試合前はナゴヤドームでの練習に参加。ノースローながらランニングなどで汗を流していた。球団広報によると、この日は休日のため、病院には行っていないという。
今季は開幕から勝利の方程式の一角として奮闘してきた。ここまで15試合に登板して2勝1敗、6ホールド、防御率2・51。前夜も3点リードの八回を3人で抑え、「次も0で抑えることができるように頑張ります」とコメント。開幕前はコンディションが心配されたが、7月は11試合で防御率0・84と昨季のような安定感を取り戻していた。最大8あったチームの借金を完済した立役者の一人だっただけに、痛恨の離脱となった。
コロナ禍の中で開幕した影響か、矢野阪神のストロングポイントと言われる救援陣に故障者が相次いでいる。昨季57試合に登板した守屋は右肩痛で6月25日に登録抹消。翌26日にはセットアッパーとして期待された新助っ人のエドワーズが右肩コンディション不良のため離脱した。コンディション不良でファームで再調整していた藤川は7月23日に1軍に戻ってきたが、まだまだ本調子ではない。台所事情は依然として厳しい。
試合後、矢野監督は岩崎について「(球場に)来てからというわけじゃないけど。大事を取って?そうだよ」と説明した。この日はガンケルが来日初めて中継ぎで登板。大卒3年目右腕の馬場も台頭してきたが、守護神スアレスにつなぐ勝ちパターンの立て直しが急務となった。試合終盤の継投はチームの勝敗に直結するだけに重要だ。岩崎が復帰するまで、投手陣一丸となって危機を乗り越えたい。