阪神が6カード連続勝ち越しで貯金1 梅野が決勝タイムリー 藤川今季初勝利
「中日3-9阪神」(26日、ナゴヤドーム)
阪神が八回に打者一巡の猛攻で一挙5点を奪って逆転。6カード連続勝ち越しを決め、貯金1とした。
2-3で迎えた八回は2死一、二塁から福留が、中日・福にカウント2-2と追い込まれながら外角への直球に反応。左中間への同点適時打を放った。「どうしても追いつきたい場面だったのでいい仕事ができてよかったです」。
続く一、三塁で梅野が4番手ゴンサレスの初球138キロのチェンジアップをたたき、左前に勝ち越し適時打。「チームが活気づくように貢献しながらがんばっていきたい」。さらに敵失で満塁とし、代打中谷の左前2点適時打、近本の右前適時打で加点した。
反撃ののろしを挙げたのは近本だ。「1番・中堅」で6試合ぶりのスタメン。3点を追う五回2死一、二塁から中前適時打を放った。近本はこの日今季初の4安打。2019年8月4日の広島戦(マツダ、5打数4安打)以来、通算3回目の固め打ちだ。
六回にはボーアが1点差とする6号ソロ。中日先発の梅津が投じた1ストライクからの2球目、外角高めの145キロ直球に反応。打球は左翼ポールを直撃した。これが17日の中日戦以来16打席ぶりの安打、15日のヤクルト戦(甲子園)以来となる本塁打に「リードされている展開だし、チームに何とか勢いを付けたい一心だったよ」とコメントしていた。
七回に登板した藤川は1回無失点に抑えて今季初勝利。2019年6月9日・日本ハム戦(甲子園)以来のNPB通算60勝目。阪神投手の40歳以上シーズンでの白星は若林忠志、野村収、下柳剛、能見篤史に次いで5人目。