阪神・望月 5戦連続0封!けが人続出の中継ぎ陣に希望の光
「ヤクルト3-1阪神」(29日、神宮球場)
けが人続出で中継ぎ陣が苦しい台所事情となっているからこそ、その安定した投球が際立つ。敗戦の中にあって、数少ない希望の光となったのが阪神の望月だ。
「何とかいい流れを持ってこられるように、とにかくゼロで抑えるという気持ちでマウンドに上がりました」。六回1死一塁、能見の後を受け、3番手で登板。いきなり直球が2球続けてボールとなったが、慌てない。さらに直球で押し続け、西浦を二ゴロ併殺打に斬ってみせた。
“回またぎ”の七回は2死から植田の悪送球で二塁に走者を背負った。2点リードされての終盤。これ以上は追加点を与えたくない状況でも、自分の武器を信じた。150キロ前後の直球を5球連続で投じ、好打者・川端を中飛に打ち取った。
6月30日に1軍昇格を果たし、これで今季5試合、7回1/3を投げて、いまだに得点を許していない。「結果的にゼロで抑えることができて良かったですし、これを続けていきたいです」と望月は汗を拭った。
守屋、エドワーズに続き、岩崎もけがで離脱した。「今は優(岩崎)もいないですし、若い子は特にチャンスだと思う。どんどんそこをつかむつもりで頑張ってほしいなと思います」と福原投手コーチ。高卒5年目右腕がアピールを続けていく。