阪神・馬場 プロ初星!満塁ピンチも1回0封 ウイニングボールは「奥さんに」

 プロ初勝利の馬場(右)はウイニングボールを手に矢野監督と笑顔を見せる
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 「阪神3-1DeNA」(2日、甲子園球場)

 自分で招いたピンチを自力で乗り越えた先に、初白星が舞い込んできた。17年度ドラ1右腕の阪神・馬場が3年目にしてプロ初勝利を甲子園でマーク。試合後、矢野監督と記念撮影を行い、最高の笑顔が輝いた。

 「ようやく初勝利できて良かったです!」

 底力を発揮した。1点ビハインドの六回、制球が定まらず3四球で2死満塁とピンチを背負い、そこまで3安打1本塁打と当たっていた梶谷との勝負を迎えたが、落ち着いていた。全力で145キロ直球を投じ、1球で三邪飛に抑えると“馬場ガッツ”を小さく披露。グラブをパンッとたたいた。

 幼少期は年に数回本拠地のKスタ宮城に詰めかけるほど楽天ファンだった馬場。憧れは背番号18の田中将大(現ヤンキース)。「かっこいい田中さんのように2ケタ勝てる先発になりたいんです。背番号も同じなので」。いつかは田中将大のようなエースに-。プロ2年目の春、先発投手としての未来予想図を頭の中で思い描いていた。

 しかし昨秋には入団時からこだわっていた先発への思いが変わる。「先発でも中継ぎでもまずは勝てる投球をしたい。チームに貢献したいですし、1軍で投げないと始まらないので」。投手として生きる道は何か。投げる場所に関係なく、チームに欠かせない存在になることを目指した。

 現在は勝ちパターンの継投の一員として、防御率1・64と救援陣を支えている。通算16戦目での初星。矢野監督は「自作自演のところはありましたけど」と前置きしつつ「1つの勝利が自信になってどんどん大きなピッチャーになってくれたら」と期待を抱く。

 甲子園の真ん中で初めてのお立ち台に立った。初の勝利球は「今、新婚なので奥さんに渡したい」とうれしそうに明かした。「これからもしっかり抑えて“馬場ガッツ”できるように頑張りたい」。背番号18のリリーバーが、虎を勝利に導く。

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