阪神打線、またまた藤浪援護できず…矢野監督「返すところの打順の差が出た」

 「阪神1-4巨人」(5日、甲子園球場)

 見せ場は作っても決定打が出ない。3点差の八回2死満塁。一発が出れば逆転の場面で、阪神・大山は大竹の真ん中高めスライダーを打ち損じた。4番が力のない遊ゴロに終わると、スタンドは意気消沈。藤浪を3試合連続で見殺しにしてしまった。

 試合全体を見れば、公式戦初対戦となった戸郷に7回0/3を4安打1得点で10三振を喫したことで、リズムを作れなかった。だが、矢野監督は「言い訳にならない」と対戦経験の少なさに敗因を求めなかった。中軸をポイントに挙げた。

 「(走者を)返すところの打順の差が出たかな。向こうは返すところで中心打者が返して、こっちは中心で返せなかった」

 四回1死一、二塁は、5番・ボーアが初めて得点圏に走者を置いた場面で凡退した。戸郷の頭上を越えたゴロが“ボーアシフト”にはまり、二塁ベース後方で守っていた坂本の正面へ。併殺打となった。

 対照的に巨人は中軸が勝負強かった。六回2死一、三塁は4番・岡本が右越え2点二塁打を放ち、続く5番・大城もダメ押し適時打。走者を置いた場面で集中力を見せた。

 矢野監督は「悠輔(大山)にしても。こちらからは、めちゃくちゃ難しいボールには見えないけど。打者はチャンスで意気込んで打ってやりたいとなるんだけど、そこで返せなかったというところ」と首をかしげる。藤浪が登板した3試合で計3点しか奪えておらず、またしても借りを作ってしまった。

 3カード連続で勝ち越しがなく、7月17日以来の借金2。首位・巨人と今季最大タイの7ゲーム差となった。

 また、今季の水曜日は6試合で5敗1分けで“呪縛”からも抜け出せなかった。悪循環を打破する“特効薬”は、主軸の快音しかない。

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