阪神・矢野監督 起爆剤は“火曜サンズ劇場” 逆転Vへ「連勝が欲しい」
阪神の矢野燿大監督(51)が24日、首位・巨人への追い上げに向けて大型連勝指令を出し、打線の奮起を促した。夏の長期ロードを終え、25日からは甲子園に戻って中日を迎え撃つ。カギを握るのは4番・サンズ。得点圏打率・444はリーグトップ。さらに6連戦の初戦となる火曜日は、打率・571と相性がいい。ミスターチューズデーが突破口を開く。
120試合制の今季は、早くも折り返しが目前となった。54試合を消化して、首位・巨人と6・5ゲーム差の4位。CSが開催されないため、これ以上の差は致命傷となる。
矢野監督は「いつも切り替えていく、とかばかり言ってられないけど、俺らは追っかけていかないとダメ」と危機感を口にする。
さらに「連勝が欲しいっていうかね。巨人を追い越すためにはそういうことが必要。投手(の頑張り)だけではなかなか勝てないんで。打線の援護が必要になる」と続けた。今季最長の5連勝を上回る大型連勝へ、打線の奮起を促した。
チーム打率・240は12球団ワーストで、得点はリーグ5位の222点。打線全体が低調な中、サンズは起爆剤となる可能性を秘めている。
20日・巨人戦(東京ドーム)で、来日初の4番に抜てきされた。同戦から4試合連続で主砲に座り、23日・ヤクルト戦(神宮)では4番としての初適時打と初打点を記録。勝負強さは健在で、得点圏打率・444はリーグトップだ。
サンズは投手を援護できていない現状に胸を痛めており、得点圏で打席に立つ場面を待ち望んでいる。
「最近、投手がいい仕事をしてくれて、点を取れなくても粘ってくれている。野手が塁に出て、ランナーをかえすことができるように意識していきたい。ロースコアだと投手のプレッシャーも違ってくるので、助けられるように頑張っていきたい」。25日・中日戦は、甲子園での4番デビューとなる見込み。本拠地のファンの前でチームを勢いづける活躍を目指す。
数字の後押しが、気分を乗せる。同戦が行われる火曜日は打率・571、3本塁打、11打点。曜日別で全て最高成績を残している。「続けられるように頑張りたいです」。この日は東京から帰阪して静養し、心身ともにリフレッシュ。逆転Vへ-。ミスターチューズデーが力強い号砲を鳴らす。