阪神・サンズ チーム三冠!逆転V弾で連敗ストップ!自力V消滅危機救った
「DeNA7-8阪神」(10日、横浜スタジアム)
本当に頼れる男や!阪神のジェリー・サンズ外野手(32)がチームを救う決勝弾を放った。6-7の七回、左中間席へ逆転の17号2ラン。本塁打は大山と並びチームトップに立ち、打点、打率と合わせてチーム三冠だ。助っ人に導かれ、打線は先発全員安打の12安打。自力優勝の可能性が消滅する危機は変わらないが、奇跡を信じ、打ちまくれ!
快音とともに打球が舞い上がった瞬間、マウンド上の国吉はがっくりと膝を折った。対照的にスタンドインを確信したサンズが“どうだ”と言わんばかりにゆっくりと走りだす。ベンチに戻ると恒例のハッピーハンズ!沈みがちだったチームに、この時ばかりは笑顔の輪が広がった。
「甘く入ってきたボールをしっかり仕留めることができた。すごく厳しい状況だったし、どうにかして打ちたいと思っていたんだ」
七回1死一塁で打席に立つと、真ん中に来た初球のカットボールを豪快に左中間席へとたたき込んだ。今カードは初戦に7点リードを追いつかれ引き分け、2戦目も初回に先制しながら敗戦。この日も2度リードを奪いながら逆転を許していた。そんな重苦しいムードを一気に吹き飛ばす、胸のすく一発となった。
思えば衝撃のデビュー弾を放ったのも横浜スタジアムだった。打撃不振で開幕2軍スタートとなったサンズが、1軍に昇格して即6番で出場したのが6月27日のDeNA戦。1点を追う九回2死の土壇場で、当時の守護神・山崎から大逆転となる3ランを放った。
その一発が来日初安打。そこからはご存じの通りの大活躍だ。8月20日から4番に座っても、驚くべき勝負強さを発揮。得点圏打率・440は堂々の12球団トップを誇り、何度もチームの窮地をバットで救ってきた。大山と並びチームトップの17本目となったが、同点弾3本、勝ち越し弾1本、逆転弾3本、サヨナラ弾1本と、価値ある一発が多い。
この日は負ければ、引き分けを挟んで4連敗となり、自力Vが消滅する可能性もあった。三回の犠飛と合わせて3打点の活躍で、またしてもチームの危機を救った男は本塁打だけでなく、打率・292、51打点でチームの打撃三冠に立つ。
矢野監督も「何とかランナーを置いてジェリー(サンズ)に回すというのが今、野手としてやること」と言い切った。「集中を切らさずに(活躍を)続けていきたいね。調子はすごくいいんだ」。助っ人のこの言葉が虎党にとっては頼もしい。
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