【西山秀二氏の眼】阪神・青柳 直球を投げるべき時と、投げてはいけない時
「阪神0-4DeNA」(23日、甲子園球場)
阪神・青柳にとっては、直球という球種が持つ意味を強く考えるきっかけとなる試合になったように思う。
前回、16日の巨人戦ではずらりと左打者を並べられ、シンカー、シンカーという、かわす投球が通用せず自滅。五回途中降板となった。
しかしこの日は、パワーピッチャーらしく、力強い真っすぐを使いながら、変化球を織り交ぜることで五回まではわずか1安打という好投を見せた。
仮に左打者ばかりが並んだとしても、強い球を入れないと、沈む球だけでは通用しないということを理解したとすれば、この日の投球は次に生きる。
一方で、その直球が自身の首を絞めたのが六回だった。無死一塁で、打席に左の強打者・佐野。当然、強い当たりを右へ打とうと狙っていたはずだ。
阪神バッテリーとすれば、引っ張らせない、もしくは引っ張られても緩い内野ゴロを打たせたい。しかし1ボールからインサイドへの直球を右前打され、ピンチが拡大、決勝点に結びついた。
この直球は、ない。ストライクを取るなら初球同様、内へ緩い球。直球なら外。もしくは外への変化球を引っかけさせる。選択肢はこの3つだけ。一番投げてはいけないボールが命取りとなったことを、バッテリーは学んでほしい。
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