阪神・谷本本部長、外食許可は「私のミスジャッジ」内規超す8人の会食は「由々しき事態」
阪神の谷本修球団本部長は25日、オンラインで取材に応じた。岩貞祐太投手(29)、陽川尚将内野手(29)、糸原健斗内野手(27)、馬場皐輔投手(25)、浜地真澄投手(22)の5選手が、新型コロナウイルスのPCR検査で陽性と判定され、スタッフ2人も含む大量7人の感染となったことについて謝罪と経緯説明した。以下は谷本本部長の一問一答。
-球団から複数の新型コロナウイルス感染者が出たことについて、どう受け止めているか。
「(25日・ヤクルト戦は)皆様のご協力を得て、何とか試合を挙行することができましたが、プロ野球界の関係者、マスコミ関係者、それ以上にファンの皆さまに対して、大変心配をおかけしたことを大変申し訳なく思っています」
-試合開催に至るまでの経緯は。
「実は昨日(24日)の夜遅くに、浜地投手の陽性が分かりましたので、事実を把握するという行動を取らせて頂きました。事実を把握した上で関係者全員のPCR検査は必須だろうと。その結果が出揃ったのが本日(25日)の13時頃です。遠征中のメンバーが数多くおりましたので遠征先でPCR検査を実施。こちらで残っていたメンバーもPCR検査を実施しました。その結果を集約いたしまして、保健所の皆様とのご相談、ご報告に上がってですね。その結果を持って、臨時実行委員会に臨んだということです。専門家の先生方にもご相談させていただいた上でヤクルト球団と密に連絡を取らせてもらった上で試合挙行に至ったということです」
-感染経路の特定はできているのか。
「特定は保健所マターになるので、私の口からはふさわしくないと思うんですけど、7名の陽性反応者のうち、6名については9月19日、遠征先の2つの会食で居合わせたもの。もう1人の1軍帯同スタッフにつきましてはマスクをした上で執務をしていたわけで、彼の濃厚接触者はいないと判定を受けました。感染経路についてはっきりするかというと、はっきりしていないと思いますが、会食が原因であろうという推察がつく結果にはなっています」
-7人の感染者が出たが、自治体からクラスターの認定は。
「クラスターというのは、自治体というよりも保健所の管轄のようなのですけど、ご報告している中でクラスターという認識は出てきていません」
-チームの内規では4人までだったが、8人の会食が行われた。
「非常に由々しき事態だと思っております。9月中の遠征先で会食を認めたのは1日だけ。4名の会食においても陽性反応者が出ている。私の判断がミスジャッジということで深く反省しております」
-外食は厳しく対応していたが、ルールについては変更は。
「基本的に外食については首都圏の遠征中は一切、認めていません。あとは名古屋と広島ということになりますが、感染状況を把握しながら必要最小限認めてきました。それはルールということではなくて。その都度、遠征が長引くとか、1つも息抜きがないということで、特定日を設けてきた。これだけ1日であっても、陽性反応者が出ていることを鑑みると、今後については会食自体を見合わす必要があると考えています」
-明日以降のチームの動きを。1軍の陽性者、濃厚接触者の今後は。
「陽性反応者、濃厚接触者につきましては全て保健所の指示に従います。関西に残っているメンバー、浜地やスタッフ2名につきましては医療機関に入院いたしております。隔離かつ様子を見ることになります。残るメンバーは文京区にホテルがある。文京区の保健所と西宮市の保健所、管轄保健所で対応を協議いただいておりますので、そちらの指示に従ってまいります」
-東京にいることもあり得るのか。
「広域移動が許されないとなりましたら、無症状ではありますけれども、しばらく東京の同じような医療機関ないしは、指定の宿泊施設で預かっていただくことになろうと思います」
-2軍遠征中のメンバーは陰性だったが。
「こちらも中日ドラゴンズと協議しておりまして、(2軍から)メンバーを大量に東京(遠征中の1軍へ)へ持っていったわけですけど、残留者は全員が陰性者だったので、そちらから補充して何とか試合を挙行したいということで、明日以降は試合再開と見込んでいます」
-鳴尾浜で残留している選手の動きは。
「支障のない選手については残留練習を再開させます」
-陽性反応を受けた選手の現状は。
「東京での陽性判定者は全て無症状ということで、依然として変わっておりません。自室において隔離をしています。『別途指示があるまでは動くな』と指示しています。それ以外の3名は入院、加療となっています」