「ウエスタン、広島６－３阪神」（３日、由宇球場）

　５回６安打３失点。その数字だけを見れば先発としての役割を最低限果たしている。だがそれよりも与四球６と細かな制球に苦しんだことに阪神・西純は素直に悔しさをにじませる。

　「初回から（球が）高かったですけど、三、四回からさらに浮いてきてそこを修正できなかったのが、こういう結果につながってすごい悔しいです」

　さらに西純が「もったいない」と振り返ったのは、１点リードの五回２死三塁で韮沢と対戦した場面。左中間へ同点とされる適時三塁打を打たれ、「あともう一人踏ん張れなかったのは悔しいです」と唇をかんだ。

　平田２軍監督は「打たれて勉強、まだまだ力不足ということをね。馬力のあるピッチングが彼の持ち味なので、こぢんまりまとまらないように」と制球重視より持ち味を失わないことを切に願う。

　昨夏のＵ１８Ｗ杯の戦友だったオリックスの宮城が４日・楽天戦で今季の高卒新人投手最速の先発デビューを飾る。同じ先発投手ということもあり、西純は「見て勉強したいなと思います」と最後に笑顔を浮かべ、球場を後にした。