阪神 遠征先では一切外食禁止に コロナ対策「再度見直し徹底して」
阪神タイガースの揚塩健治球団社長(60)が9日、辞任する意向を固め、兵庫・西宮市内の球団事務所で会見を開いた。球団内で新型コロナウイルス感染者が相次いだことなどによる引責辞任で「3月に続いて今回、2度にわたって球界全体にご迷惑をかけた事実は否めません」と頭を下げた。
阪神では3月に藤浪晋太郎投手、伊藤隼太外野手、長坂拳弥捕手らが、新型コロナウイルスに感染。当該選手らは大阪市内で食事会に参加していたことが、結果的に大量感染につながった。
9月には糸原健斗内野手ら複数の選手と、スタッフ計9人が感染。同19日に遠征先の名古屋で球団が定めていた内規を破り、8人での外食や同一ポジションの選手同士での外食などが判明した。
揚塩社長は今後の新たな対策として「まずは遠征における外食は一切、禁止しました。それから、従前から進めている感染予防対策、これについては再度見直し徹底して、ベンチ内でのマスク着用とかロッカールーム内でも必ず着用するなど、今までやってきた対策をさらに徹底して行うように指示しております」とした。
また、コロナ感染者らにはリポート提出と、球団幹部による個別面談を実施。「それぞれの反省の度合いを確認し、厳しく社会人、野球人としての今後の行動を注意しています」とし、具体的な処分については明らかにされなかった。